『やり抜く人の9つの習慣』感想

『やり抜く人の9つの習慣』を読んだので感想です。

この本はKindleのセールで見かけて買いました。半年に一回ぐらいはこんな感じの目標管理に関する本を読んで気を引き締めるのが良いと思っているので、読むことにしました。

目標達成に向けて持つべき良い習慣が簡潔にまとまっていて良かったです。新味のある話はそんなに無く、他の多くの類書に書かれてあるようなことが短くまとまっているだけですが、そういうのを求めていたので丁度良かったです。

以下、印象に残った項目です。

第3章 目標までの距離を意識する

「これまで思考(to-date thinking)」と「これから思考(to-go thinking)」が印象に残りました。何かに取り組むとき、最初はスタートダッシュで勢いよく始めるものの、ある程度成果が出たらそれに満足して中だるみして、結局最後までできない、みたいなことがよくあるので「これから思考」は意識していきたいと思いました。

この項目に関連して、たまたま同時期に見かけたJeff Bezosの講演の以下の部分も印象に残っています。

好調な四半期の決算が電話会議で報告できたり、それがウォール街で歓迎されたりする時があります。そんな時、祝福のお礼を言いつつも、その結果は3年前に決まっていたと心で思っています。

(2018年)現在、私は2021年頃に明らかになる四半期決算を準備しているのです。2~3年くらい先のことに今取り組んでいる必要があります。

https://twitter.com/BloombergJapan/status/1047741486534557698

また、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM」が月へのピンポイント着陸を果たした後に開かれた記者会見で、記者から「着陸がうまくいったのになんでそんなに表情が硬いんですか?」と聞かれ、JAXAの職員の方が「早く何が起きているかを知りたくてしょうがない。我々は次どうしたらいいって考えるタイプの人間で、今の状態ってかなりしんどいんです」と答えていたのも印象に残っています。(動画)

良い結果を出しても、それに気を緩めることなく常に先のことを考え続けるというのは、大きな成果を出すためにとても大事な姿勢であり、自分もこうでありたいと思いました。

第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
第8章 自分を追い込まない

  • 意志力というのは有限であり、ストレスにさらされたり、細かな意思決定を多くしたりしているうちに少しずつすり減っていく
  • 意志力を大きく使うような困難な目標を複数立てたり、自分の意志力に頼るような取り組みはいずれ挫折してしまう
  • 自分の意志力を過大評価せず、限りある意志力を有効に使うよう意識するのが大事

ということが分かりました。一方で、

  • 意志力は鍛えることもできる
  • 日々小さな目標に取り組んでいくことで意志力が鍛えられ、やがて大きな目標に取り組む意志力が身に着く
  • 意志力が弱まったら、気分が盛り上ることをしたり、意志力の強い人を思い浮かべたりすると、意志力をパワーアップしたり、意志力の回復を早めたりできる

ということも分かりました。

これから頑張ろうと思っているゲーム作りや運動や試験勉強など、取り掛かろうとするのに多くの意志力が必要なものについて、本書でも紹介されているif-thenプランニングなどを取り入れて、良い形で意志力を温存しつつ習慣化できればと思いました。


本の感想は以上です。1時間程度で読み終えてしまうような短い本でしたが、いろいろ為になり、気も引き締まりました。また数ヶ月したら似たような本を読んで再び気を引き締めたいと思います。

以上です。